リスク管理表とは
リスク管理表とは、何をすれば「リスクポイントを下げられるか(なくせるか)」に基づいてリスク対策を考えるための資料である。
プロジェクト現場で一般的なリスク対策は、リスク対策をしてリスクポイントをいかに下げるか、になります。
リスク管理表(1)

リスク管理表(1)のテキスト
1 "活動タスク No.11032 「部品調達リスク」 外注先Aに発注する部品が、発注時に外注先の繁忙期にあたり、納期までに指定数量の納品が困難な可能性がある。 そのため、スケジュール遅延の発生リスクあり。" "・外注先A社以外で、同スペックの部品の調達ができる外注先を2社選定 ・新たな外注候補に対して①秘密保持契約書の締結、②見積書の依頼、③契約・発注プロセスの確認を行う。" ¥50,000 2024/2/1 "購買部 杉本 浩二" 2 "活動タスク No.22012 「社内エンジニア不足リスク」 「タスクNo.22012」開始時に他プロジェクトの受注により、プロジェクト人的リソース不足の可能性がある。そのためスケジュール遅延発生、および外注した際のコストオーバーのリスクあり。" "・社内エンジニアリソース確保のため、プロジェクト実行前にメンバーの選定と稼働スケジュールをライン・マネージャに提出 ・他プロジェクトを受注した場合は、そこでのエンジニアリソースを外注する旨、プロジェクト・オーナーに相談し決済を得る。" ¥30,000 2024/3/5 "システム課 吉野 武夫"
リスク管理表(2)

リスク管理表(2)のテキスト
項番 リスク 発生確率 影響度 "対応の 優先順位" 予防処置 "コンティンジェンシプラン 発動の契機" コンティンジェンシプラン 1 新パージョンの機能仕様が把握できず設計が進まない。 高い 大 高優先 現バージョンで開発することでK社を説得する K社があくまでも新パージョンの適用を要求する。 P社に新バージョンの分かる要員の支援を依頼する。 2 L社のブロジェクト管理能力が低く、スケジュールが遅れる。 高い 中 高優先 C社のプロジェクト管理のノウハウを提供する L社の進捗が遅れる, 指導·監視のためにC社の要員を配置する。 3 L社への技術移転が進まず,開発が遅れる。 普通 大 高優先 プロジェクトの初期に教育を徹底し,プロジェクト期間を通してフォローする。 設計·開発段階のL社の生産性が目標に達しない。 技術移転の専任者を派遺する 4 K社の合併によってプロジェクトが中断する。 低い 大 中優先 中断時の費用生産方法を事前に合意して契約に盛り込む K社からブロジェクト中断の指示がある。 掛かった費用の回収をK社と交渉する。 5 テレビ会議による週次レビューでの指示が正確に伝わらない 普通 小 小優先 L社の成果物をネットワーク上の共通フアイルサーバに保管し,双方で確認できるようにする。 週次レビューでの指示が繰り返され,成果物への反映が遅れる。 L社に出向いて会議を行う。